小説:新堂夫妻の諧和(かいわ)
清士郎、木枯らしのメモリー・其の二
青ざめた先生の顔を見ながら、俺は昔のことを思い出していた-中略-
誰が嫌いだなんて言った!誰が先生を嫌いだなんて言った!!
「お前のたった一人の姉さんだもんなあ、取り上げちまうのは酷な話だよな」 違う、違うんだ先生、そうじゃない。清士郎、足掛け十七年の大爆発。新堂家の物語の出発点にして隠レ里迷走の始まり。十七年前 #1962年(昭36)畳む
青ざめた先生の顔を見ながら、俺は昔のことを思い出していた
誰が嫌いだなんて言った!誰が先生を嫌いだなんて言った!!
「お前のたった一人の姉さんだもんなあ、取り上げちまうのは酷な話だよな」 違う、違うんだ先生、そうじゃない。